アメリカの歯科保険情報
なぜアメリカでの歯科治療はお金がかかるのでしょうか?
<保険制度の違い>
アメリカと日本では保険制度が大きく異なります。日本の場合はご存知の通り、公的保険で患者は治療費の2割〜3割を負担するのみで済みますが、アメリカでは歯科保険は、個人が会社や学校などを通して民間保険に加入するのが一般的です。その保険内容は保険会社とその提供する様々なプランによって大きく異なります。
<アメリカ民間歯科保険のシステム1.2.3.>
1.「年間免責額/年間自己負担額(Deductible−ディダクタブル)」
保険の種類によっては、年間自己負担額(Deductible)を取られるものがあります。これは、金額にして25ドルから50ドル、その年の最初の治療の際、保険が適用される前に自己負担として支払わないといけない、というものです。
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例)年間自己負担額が$50で、ある治療に対して保険が50%適用されるプランに加入しておりその治療費が$500ドルかかる場合。
$500−$50(治療費−自己負担額)=$450(保険が適用される治療費)
$450×50%(保険適用)=$225
ということで、保険会社が$225を支払い、患者さんの負担額は
$225+$50(自己負担額)=$275 となります。
この年間自己負担額は予防治療にはかかりませんし、一度支払えば同じ年内のその後の治療では取られません。 |
2.保険金が支払われる治療(Reimbursement)と保険適用外となる治療」
アメリカの保険は、その種類によって保険適用となる治療が異なります。ほとんどの保険プランは、予防治療(クリーニングやレントゲン)は100%保険金が下りますが、それ以外、例えばクラウン、ブリッジなどの治療になりますと、0%(全く保険金が出ない)から100%出るものまで様々です。
当院では、大きな治療が必要な患者さんに対しては、治療に入る前に患者さんの保険プランではどれくらい保険が出るのかを確かめた上、自己負担の治療費がいくら位になるかのご説明をいたします。
3.「年間上限額(Yearly Maximum)」
その名の通り、一年間に保険会社から支払われる治療金額の上限が保険のプランによって決まっています。たとえばYearly
Maximumが$2,000とすると、例えその治療が保険の適用される治療であっても、$2,000を超えた治療に関しては、保険が適用されず自己負担になってしまうのです。
ただし、年間上限額は毎年更新されますので、たとえば上記のように総治療額が年間上限額を超える場合は、年を越して治療を受ければ、全額が保険適用になるわけです。
それでは、日本で帰国した際に健康保険や社会保険を利用して治療をした方が経済的ではないでしょうか?
治療の質と費用を考えると必ずしもそうとも言えません。たとえば、日本でクラウンの治療を行った場合、健康保険の範囲で治療しようとすれば一本あたり4,000〜8,000円の自己負担で済みますが、より高品質な材料(硬さや機能にも優れ、歯と同色で見た目にも良いセラミックなど)や治療(より精密な型取りとクラウン作り、丁寧なかみ合わせの調整)をのぞんだ場合は、日本でも保険適応外で全額自己負担になり東京の歯科医で一本あたり平均12〜14万円になります。ところが、アメリカでは同様の治療が保険適用になり患者さんのご負担は平均して$450〜$600で済むということも多々あります。
また、海外での虫歯治療も現在、国民健康保険や社会保険が適用されます。(ただしアメリカでの治療が日本の保険で適用される治療範囲を越えた場合は、保険がおりません。)
当院は、日本の歯科保険や公的機関に提出するための書類作りにも熟知しておりますので、できるだけ患者さんのご負担を少なくできるよう努力しております。
もし、日本の公的保険適応外の高品質の材料などを治療に使った方が、長い目で見て患者さんのために良いと考えた場合には、患者さんとよく話し合った上で、保険内容も加味しながら治療方法を決めていきますので、どうぞご相談ください。
「アメリカは予防」「日本は治療」
日本では歯医者は痛くなってから行くところという観念が一般的ですが、アメリカでは「予防・早期発見」の意識が高く、ほとんどの保険が6ヵ月ごとのクリーニング(歯石除去)、年に1〜2回のレントゲン撮影に保険が100%適用されています。また、子どもの奥歯の保護のためのシーラントも保険が適用される場合が多いです。
日本の公的保険を受けるための手続きを教えてください。
歯科医が発行する治療明細書(原本)と「歯科診療内容明細書」(医師が書き込んだもの)
が必要になります。当院に申請書類を持参もしくはご郵送ください。完成した書類は、患者さんご自身が日本の保険組合事務所に提出し、払い戻しを受けます。
私の加入しているデンタル保険がPrinceton
Dental Designsでの治療に使えないということはありますか?
日本人の方(企業)は、ほとんどの方が“自由にかかりつけの歯医者が選べる”一般にPPOと呼ばれるプランに加入されています。ご自分の保険のポリシーをお確かめになりたい場合は、勤務先の担当者か直接保険会社へお問い合わせになるか、もしくは当院でもお手伝い致しますのでお気軽にご相談ください。
でも、本当にそんなに頻繁にレントゲンやクリーニングは必要なのでしょうか?
レントゲンによって、肉眼では発見することができない初期の虫歯や目に見えない歯肉の溝の中に起こり気づかない内に進行する歯周病を早期発見することができます。
歯垢1mgの中には10億個の細菌が住みついていると言われています。歯垢(しこう)は粘着性が強く、やがて硬くなり、歯石と言われる物質に変化し歯の表面に強固に付着します。この歯石は残念ながら毎日きちんと歯ブラシをしていても取りきることはできません。それを定期清掃することにで、細菌によって引き起こされる虫歯や歯周病を防ぐことができるのです。
歯周病は、日本人が中高年になってから歯を無くす原因のナンバーワンです。日本人は50歳くらいを境に歯を失い始める人が多く、80歳ではわずか平均5本になってしまいます。ところが、アメリカでは80歳でも15本程度の歯が残っていると言われています。予防歯科が、長い目で見た歯の健康にいかに大切かを物語っています。
以下の数字は、WHOがまとめた「世界の12歳児虫歯罹患状況(DMFT=28本の永久歯のうち虫歯があったり治療を受けた歯の数。)です。
日本 2.4 アメリカ 1.75 スイス 0.9 ドイツ 1.2 フランス 1.9 オーストラリア 0.8
日本は他の先進諸国と比べて虫歯大国ということがわかります。予防歯科は子供の歯の健康にも大変大切なことです。